メタリックな輝きの中に
どこか和風の趣も感じさせるピーターサイト。
藍色が和の色だからでしょうか。
青い墨汁のような、碁石のような
しっとりとした日本の美を連想させます。
ピーターサイトのシャトヤンシーは
石の水色の部分に表れます。
石の角度を変える度にあちらこちらから
石が光に反射して輝き出す面白さがあります。
正統派ピーターサイトとも言うべき
濃い藍色の石にタイガーアイ由来の
カラフルな部分がアクセントになって入っており
ゴージャスな雰囲気を漂わせています。
一般的なピーターサイトにはタイガーアイ由来の
イエロー成分が多く入っているのですが
ブルー成分が多いほど希少で価値も高くなります。
ピーターサイトは混合物に石英が混じるので
硬い石の中にさらに混合物が入っている石。
研磨が難しい石だと思います。
こちらはサイドが0.5mmほど薄い部分があります。
全体的に滑らかに研磨されており
安定感のある卵型にカットされています。
しっとりとした大人の雰囲気がありとても美しい一品です。
鉱物名____PIETERSITE
サイズ____29X21X5mm
重さ_____22.6ts./4.5g
石の処理___天然無処理
製造国____インド
ピーターサイトはタイガーアイやホークスアイが生成された後、地殻変動によってバラバラになったもの石英が浸透したことによって再結晶した鉱物のことを言います。ホークスアイやタイガーアイに石英が入っているため、より硬度が高く頑丈な鉱物になっています。クリソコラに石英が入っているとジェムシリカとなりより高価になるように、ピータサイトも再鉱物化によって石英が混じったことで、ホークスアイよりもより希少で高価格で取引されています。
1960年代にアフリカのナミビアで発見されました。ピーターサイトのほとんどはナミビア産です。いくつもの鉱物成分が混じり合い、嵐のような外観から、テンペスト・ストーン(嵐の石)とも呼ばれています。
「自分自身と向き合う石」と言われているピータサイト。実際に実物を見ると、すべての点においてタイガーアイやホークスアイの上を行く感じです。たとえばバトルゲームなどでアイテムとしてどちらかの石を持った者同士が対決した場合、ピーターサイトを持っている方が圧倒的に勝利する感じです。敵がピータサイトを持っていたらホークスアイなどでもまず勝ち目がない感じ。ピーターサイトは天然石では及ばない金属やメタルのような質感を持っているので、石と金属で戦ったらどちらが強いかわかりますよね。矢じりのような形をしたドロップ型のルースは攻撃力も抜群です。
ピーターサイトの深い群青色は持ち主を内面へ引き寄せます。それに呼応するかのように光るシャトヤンシー。ナイフのようにギラギラと光るその輝きは、見る者の心に偽りではない本心に気づかせてくれ、さらにそれに従う強さを与えてくれる石のような気がします。それでいて海のように青く包み込むやさしさがあり、強さとやさしさを合わせ持つ両面性があるようです。鋼のような濃紺の石とそれを包み込むように輝くシャトヤンシーのせいかもしれません。