マベ貝の真珠であるマベパールです。
貝の内側に養殖された真珠核の上を真珠層が覆うため
半円形のドーム型のパールが特徴です。
こちらはカラーリングされているとのことですが
ナチュラルなものとほぼ同じ色合いです。
着色というより、加工の過程で研磨以外に
色艶を補強する処理のことかもしれません。
お月様のようにまあるいマベパール。
ピンク色の虹色も出ており、裏側にも七色の光が見えます。
やさしいクリーミィホワイトの輝きは
ムーンストーンのような女性らしい魅力を放っています。
まるで乳房のような形をしたマベパールは見ているだけでほっこりします。
鉱物名___Mabe parl(マベ貝の真珠)
サイズ___17.7X17.6X9.5mm
重さ____13.5cts./2.7g
石の処理__カラーリング
原産地___インドネシア
シェルの装飾品はとてもたくさんの種類があり、アコヤ貝や夜光貝、アバロンシェルやコンクシェルなどいろんな素材を楽しむことが出来ます。加工が比較的容易なこと、シェルや豊穣や霊感などを司ると信じられていたことから、古くから世界各地で長い装飾品や工芸品の歴史を持つ素材でもあります。
マベパールは、真珠の中でも色艶の美しさやきめの細かさが高く評価されています。真珠にしては大きなサイズでお椀型。日本の奄美大島でも生産されています。とても美しいですが養殖が容易のため大量生産が可能で、本真珠のような高価な製品にならなくて済んでいます。
不思議なことに、天然石の効果などに興味のない人でも、誕生石のその季節になるとその石が欲しくなったりすることがあります。真珠は6月の誕生石で、マベパールも、この季節にとても美しく見えるかもしれません。梅雨が明ける頃には夏本番。夏至に向かって毎日少しずつ日が高くなっているこの時期は、海も地上に遅れて温かくなっていて、水の中の生物たちもとても盛んに活動していることでしょう。
真珠は貝の中で形成され育まれるその過程がとても神秘的で、輝きの美しさだけでない人気や評価の理由でもあると思います。まるで涙を固めたような真珠の粒は、まるで貝の涙のようにも思えます。美しい女性の涙に弱い男性の心理も、それが真珠のように美しく見えるからかもしれません?!
シーシェルやパールは夏のイメージが強いですが、季節に関わらず女性の強い味方でもあります。貝の表面に波のようなラインや揺らぎを描く貝のルースや、母貝の賜物でもある真珠は、母になる方へのよきギフトになるでしょう。