黒のマイカが独特のペンダントカットされたマイカインクォーツです。
キラキラと光るクォーツ内部の光は「きらら」とも呼ばれる雲母の持つ性質のもの。
お尻の方のマイカには虹のシラーが見えます。
クリアな水晶とブラックなマイカのコントラストがシンプルで気持ちいいです。
水晶がまるで水のようにクリアなので、マイカのブラックがとても映えます。
カットは表も裏も少し膨らみを持たせており、厚みがあります。
またマイカが集中しているお尻にかけて高くなっており、全体的に棺のようなカットになっています。
コフィン(棺)カットはあの世への入り口、霊魂の世界への入り口を象徴しています。
独特なレアなカットで、裏も表も両面研磨されています。
こちらの黒いマイカのインクルージョンとぴったりな世界観ですね。
どこか死後の世界を感じさせるような凛とした美しさのあるルース。
滑らかに研磨されカットされています。
鉱物名____Mica in Quartz(雲母入り水晶)
サイズ____23X11X7mm
重さ_____15.7cts./3.1g
石の処理___天然無処理
原産地____ブラジル
雲母はグループ名の総称で、鉱物としては白雲母(モスコバイト)や鱗雲母(レピドライト)、黒雲母(バイオタイト)などがあります。キラキラと光る六角形の結晶が特徴で、完全な劈開性を持ち剥離しそうな薄い板状になっています。花崗岩を始め多くの岩石に入っています。和名ではきら、きららとも呼ばれます。天然石にキラキラとした輝きを与える石で、アクアマリンの結晶と一緒になっているモスコバイトは天使の羽根のようにかわいらしい鉱物です。
クォーツの中に入っていることも多く、キラキラと華やかな輝きを与えます。他の成分と一緒のインクルージョンとして入っていることが多いです。良質なクォーツが発掘されるブラジル産が有名です。
マイカ(雲母)には白雲母と黒雲母があり、こちらのルースは黒マイカですが、雲母といえば剥離したように薄く重なる結晶が特徴。白マイカはまるで天使の羽根のように、黒マイカはカラスの羽根のように見える独特の軽やかさや儚さがあり、クォーツの中に入っていると幻想的な世界を見せてくれます。また、マイカの入ったクォーツはアイリスクォーツのような虹が入っていたり、こちらのルースのように極めて透明度が高かったり。マイカにも虹の輝きが見え、水晶の響きがいっそうクリアになっている印象です。
まるで水のような透明感を見せるマイカインクォーツ。黒と白のコントラストや破片のような結晶はこの世のものでない不思議な世界を見せてくれます。どこかあの世のような、色が消えた死後の世界、霊魂の世界のようなイメージを見せてくれるのは気のせいでしょうか。
マイカのシンプルな輝きの中に見えるレインボーのシラーはプリズムのようで、見えない霊体の光にも似ています。