まるで自転車の車輪のようなデザインのフォッシルコーラル
サンゴの化石が細かくはっきりとしているのでクラゲが泳いでいるようにも見えます。
グレータイプはレアというほどではありませんが、あまり多く見かけることはありません。
モノクロなので珊瑚の組織がはっきりわかるのが嬉しい所。
こちらは少しブルーが入っている珍しいフォッシルコーラル
モノトーンのルースが少ない中で青みがかっているのはかなりレアだと思います。
化石なのにまるで海の中でサンゴが漂っているよう
海の中で育ったコーラルにぴったりのイメージです。
カラフルなものから無色のようなものまで
バリエーションに富んだフォッシルコーラル
世界中にファンを持つ化石です。
古い物で億単位の年月をかけて化石化(フォッシル)した
珊瑚(コーラル)のルースです。
菊の花びらのような模様の一つ一つが珊瑚なのです。
珊瑚というと竜宮城にあるような
赤い枝を生やしたものを思い浮かべますが
こちらは岩肌を覆うように自生するタイプの珊瑚が石化したものです。
Fossil Coral(化石珊瑚)
22x19x6mm
15.9cts./3.1g
インド(製造国)
珊瑚にも様々な種類があって、こちらの石は「キクメイシ(菊目石)科サンゴ」や「六放サンゴ類」という種類の珊瑚が石化したもののようです。珊瑚はもともととてもカラフルな色彩を放つ海の無脊椎動物で、その記憶そのままにプリントされたかのように石化したものはまるで菊やひまわりを想わせるような美しく咲いた花になっています。
古代世界に棲息していた様々な生物や動物。樹木や動物の骨、貝、珊瑚などが地層に埋もれ、地層の成分と混じり合い石化したものも、やがて鉱物の一つになって行きます。
そのような長い時間をかけた古い化石は鉱物と変わらぬ古い記憶を内包していて、原始地球の強いエネルギーを持つと考えられています。
フォッシル・コーラルは菊の花のような模様が似ているせいかもしれませんが、和風のイメージがありますね。どこか郷愁を誘うような、懐かしい感じがするのは、日本人がもともと海からやって来た民族だからかもしれません。
昔の日本では娘や孫娘のような女の子への贈り物として、珊瑚や真珠のアクセサリーが贈られました。珊瑚は強い生命力を持つ生物です。また法螺貝や帆立貝は、山伏やカソリックの巡礼を導き守護する必須アイテムで、それはシェルのような海の産物に強い霊感と守護力あると信じられていたからです。珊瑚が古くから女の子への贈り物とされていたのも、そのきらびやかな装飾だけでなく、海の力と生命力が強い守護となると信じられていたからかもしれません。
フォッシル・コーラルの多くは曼荼羅や車輪のような模様があり、化石由来の渋い色味のため、仏教的なイメージを連想させます。ぐるぐる回る二重円のたくさんの車輪のようなイメージや、細胞が集まったようにも見える光景は、輪廻転生のような何らかのサイクルや永遠性のようなものを示していると思います。