宝石質の輝きを持つブルーフローライトです。
近年発見された中国浙江省産のブルーフローライトです。
クラックがほとんど見られないハイクオリティなルースで、中の結晶も少ないものをセレクトしました。
こちらも内部に結晶が見られますが、ファントムのように優美です。
UVライトで蛍光するとのことです。
こちらの産地のブルーフローライトは特にブルーが鮮やかで潤いも豊か。
甘い香が漂って来そうな、ラブリーなルースです。
肉眼だともう少しグリーン要素が入っているのですが、どうしても画像には映りません。
青味が強いせいだと思います。
Fluorite(蛍石)
26x18x8mm
33.5ct./6.7g
UV蛍光
浙江省塔山(中国)
フローライトは熱水鉱脈や温泉地帯で産出されるガラス質の鉱物です。和名は「蛍石」と言われ、原石は実に様々なカラフルでユニークなバリエショーンがあることで有名です。原石の愛好家が多いのも特徴です。
フローライトの眩い輝きは高次元に導き、ラブラドライトのようにクリエイティブな直感を助ける石と言われています。
ラテン語で「流れる」を意味する”fluere”から名づけられたフローライト。その名の通りフローライトを見ていると水の流れを見ているような気分になります。ガラス質なので乾燥により割れやすくなります。時々保湿してメンテするとよいでしょう。
天才の石と呼ばれるフローライト。宇宙の光のような人類の進化を導いて来た明晰さがフローライトの輝きにはあるのかもしれません。文明は科学の発展によって築かれますが、フローライトには人類の進歩を促すような、導くような、どこか教え諭すような魅力があります。数学や物理など理系の先生のような高度に知的な存在。私たちの脳を刺激し、閃きを促し、理性的な思考へと導きます。芸術分野でも創造や想像のインスピレーションとしても名高いフローライト。クリエイティブな部分を刺激し、眠っている意識を目覚めさせ、活性化を促しているのかもしれません。
近年中国でタンザナイトのような濃いパープルのフローライトや、こちらのようなシーブルーのフローライトが発見されています。産地によってまったく異なる色味を持つフローライト。特にシーブルーのフローライトはとても甘い響きを持っており、グリーンとパープルの中間の産出量が少ないカラーでもあるため、人気も希少性も格別です。原石ですでにコレクターの人気が高く、中々加工されないそうです。
フローライトは蛍光カラーなので紫など中々刺激が強い石なのですが、ブルーフローライトは心なしか柔らかみのある響きのような気がします。中国産のブルーフローライトはとろけるような潤いを感じます。