落雷によって地中の砂が固まって出来たフルグライトと呼ばれる砂の化石です。
雷の高熱によって生まれ、発掘されたものです。
「雷の化石」と呼ばれています。
落雷によって地中に雷の閃光が走るとき、まるで植物の根のように広がります。
高温の熱が急激に冷却された時、ガラス管のようになって凝固します。
そのため、フルグライトは筒状の形をしているものが多いです。
こちらが詳しいです。
こちらも小さいですが中は空洞になっています。
多分地中で形成されたフルグライトの先端部分や毛根部分にあたるのではないでしょうか。
砂によって作られるフルグライト
岩のようなブラウンカラーは高温で砂が焼けて固まったためかもしれません。
そこに薄っすらと現れるオレンジ色が焼き物のようです。
どこか郷愁を誘うようなアンティークなものをお選び致しました。
まるで埴輪のような人の形にもどことなく見えます。
こちらは写真のケースに入れて、業者さんの英文ガイドが添付されます。
Fulgurite(閃電岩、雷管石)
22x10x10mm
3cts./0.3g
英文ガイド添付
北アフリカ・サハラ砂漠産
ガイド訳:フルグライト(Fulgurite)は、地中に落ちた雷によって溶けた砂と油が固まったものです。 稲妻の温度はしばしば50,000度を超えています。 この温度は、砂の土壌に含まれるシリカの融点をはるかに上回っています。 稲妻がこの種の土壌に落ちると、落雷によってシリカが溶けて枝のようなガラス状の円筒になります。 フルグライトは中央が空洞で外側に溶けなかった砂が残っているものが多いです。 このフルグライト標本は北アフリカのサハラ砂漠の砂で出来ています。
熱によって出来た岩といえば、溶岩があります。黒曜石やラヴァストーンなど、火山噴火によって流れた溶岩流が冷却され凝固したもの。一方でフルグライトは雷が落ちて地中で急激に冷やされて凝固して生まれたもの。土壌や気候など種々の自然条件が合致しない限り生成されるものではありません。雷は世界中のどこかで日々落ちていますが、サハラ砂漠のような広大な砂地で、夜はとても冷える砂漠気候だからこそ生まれた産物かもしれません。
見た目は岩石のようですが、黒曜石と同じくガラス質。元は砂ということもあって軽さやもろさがあり、ゴツゴツした感じがありません。化石特有の郷愁とはかなさを感じます。
雷の石と呼ばれ、雷が持つエネルギーが内包されているとも言えるフルグライト。雷はとても強いエネルギーで地上に降り注ぎます。古くよりその力は畏怖され、古代の伝説には雷神がよく登場します。雷様のお守りにもよいかもしれませんね。