フラワーアメジストと呼ばれるアメジストの結晶です。
ポイントが放射状に広がるように成長しています。
まるで花のような、太陽のようなアメジスト
一つ一つのポイントがベラクルス産のミニアメジストポイントのように透明感があり
成長線のレッジがはっきりと入っているのが特徴
そのため光の反射を受けてキラキラと輝き、虹も見られます。
ラベンダー色のやわらかな輝きを見せるフラワーアメジスト
少しシトリンっぽい色も入っていたり
中央の緑色のインクルージョンは、まるでソーラークォーツのようです。
裏側を見ると複数のフラワーが重なっていて、ソーラークォーツの成長とよく似ています。
南米のアメジストとソーラークォーツの類似性は気になる所です。
シトリンとラベンダーカラーのアメジスト、グリーンのインクルージョン
七色の輝きを見せるフラワーアメジストにうっとりとしてしまいます。
Amethyst (紫水晶)
85x66x16mm
65.3g
Salto do Jacui, Rio Grande do Sul, Brazil
鉱物の形成の過程で水晶が紫色になったものが紫水晶=アメジストです。この紫は天然の放射線の影響だということが近年発見されました。アメジストは水晶系の中でも複雑な構造を持つため、結晶の割れやクラックなどが目立つものが多いですが、それがまた本物のアメジストの証拠でもあります。パープルの色が濃いほど貴重で、熱処理をすると黄色になりアメトリンやシトリンと称して流通していたりします。
古代より多くの宗教で紫は高貴な色として見なされていたため、アメジストも同様に高貴な人々に愛されて来ました。世界各地で産出されますが、良質なものが採れる南米やナミビア産が有名です。
初めて見た時からフラワーアメジストにはノックアウトされ、機会があればぜひ欲しいと思っていました。どこか雪の結晶のような広がりとステンドグラスのような緻密な輝きを見せるフラワーアメジストの結晶。ザクザク入ったレッジがモザイク状の輝きを放っているからかもしれません。
大聖堂のような、カテドラルのような神々しさ。太陽の輝きのようにも見えるのは、放射状に伸びたその形だけでなく太陽光線にも紫外線という紫色が含まれるからかもしれません。ソーラークォーツと似ているような構造もあるかも。どちらも太陽を豊かにイメージさせる不思議な石ですね。