モンドクォーツと一緒に入荷したザンビア産のヘマタイトのクォーツ。
こちらはミニポイント
ワインカラーのヘマタイトコーティングされたようにインクルードされているのですが
そのためか表面のグリフがとてもわかりやすいです。
石の輝きに見惚れてしまいグリフの画像がないですが、モンドクォーツとヘデンバーガイト・イン・クォーツを合わせたような多数の複雑な模様に覆われています。
まるで細胞膜のような表皮と赤みのある色合いは、とても植物的というか生命のようなものを感じます。
ファセットには大きなトライゴーニック。
石の輝きがピュアなので虹も見られます。
個性的なクリスタルです。
Hematite in Quartz(鉄鉱入り水晶)
46x14x12mm
12g
Zambia
ヘマタイトは最も重要な鉄鉱石と言われ、不透明で金属光沢を持ち、黒やシルバー、赤褐色、赤色など色も様々です。水晶内部のコロイド状では赤くなり、外部にあると黒くなり、鉄のように黒光りします。結晶面が明らかで光輝くものはSpecurarite(鏡鉄鉱)とも呼ばれます。
ヘマタイトの"hema"は、ギリシャ語で血を意味します。紀元前のアッシリアでは宝石として用いられた時代があります。火星に関する象意があり、血液に関する治療に用いられた歴史があります。
赤は血液も表しますが、まるで血液のように赤いインクルージョンは、血行や心臓に働きかけるような気になります。
石の雰囲気やグリフの感じはモンドクォーツによく似ています。モンドクォーツの独特の明るさは明晰さがあって、シリウスのような生々しさ、生命のうねりを感じさせる石とは違う感じがしてずっと何だろうな?と思ってましたが、これはもしかしたらプレアデスかもしれないと思い始めています。モンドクォーツにプレアデスを感じている人もいるので、私だけではないようです。
モンドクォーツの持つ明るさや情報過多とも言えるグリフの饒舌さは、この星に文明をもたらしたプレアデスの科学的な明晰さ、進歩発展のエネルギーと通じるものがあるような気がします。シリウスは生命の源のようなエネルギーですが、生命には明るさだけでなく暗い面もあります。弱肉強食や食い喰われて種が混じり合い新しい生命や種を生んで行く。生命のエネルギーは物質化されると血のような生臭さがあるものです。
アナログなシリウスのイメージに対してプレアデスはもっとデジタルで頭脳的科学的。らせんのようにぐるぐる回りながら伸びるシリウスのエネルギーに対して、もっと直線的でスピード感があります。
こちらのザンビア産のヘマタイト・イン・クォーツは、ちょうど両方の性質が混じり合ったような、不思議な明るさと生々しさのあるクォーツです。タンザニアやザンビア、コンゴなど東アフリカエリアのクォーツをシリウスとしていましたが、今後プレアデスの影響も考えなければと思います。