こちらは"Bublegum(風船ガム)"と呼ばれるラベンダーカラーのユーフォラライト。
レピドライト(リチア雲母)の色ではないかと思います。
ラベンダー色のレピドライトに白い模様がチューインガムのように入っているタイプ。
本当は薄いラベンダーカラーがきれいなレアなユーフォラライトなのですが
こちらは他のインクルージョンによって少し褐色になっています。
そのため、価格を抑えております。
リチア雲母といえば、リチウムが採れるのですが、リチウムといえばリチウム電池。
リチウムは金属の中で最大のイオン化傾向があるとのことです。
イオンと言えば、マイナスイオンはリラックス効果があると言われます。
よくわからないですが、電池の触媒として利用される程リチウムには特別な電気的な作用や利点があるのでしょう。
私はレピドライトにとても反応してしまうのですが、電力のようなエネルギー的な何かが石にあるのだろうと思います。
国内では「ユーフォラライト44」として流通しているユーフォラライトは、44種類の成分を含むと言われています。
実際にはメインのいくつかの主成分の総合だと思われますが、多成分を持つ石として、カナダのスペリオル湖で発見されたアメジスト「オーラライト23」を思い出します。
ユーフォラライトがたくさんの鉱物の成分を内包すると言われるのは、その産地に理由があります。
原産地はサウスダコタ州のブラックヒルズ。
ネイティブアメリカンの聖地でもあり、金銀や石油のような一次資源が豊富で、全米屈指の鉱山地帯。
大量のウランも埋蔵されています。
鉱物資源が豊富な場所は古来より人が惹きつけられるもので、ネイティブアメリカンの領土戦争の歴史もあり、スー族の聖地となっています。
今は観光スポットでもあります。
ユーフォライトは、とても大地のエネルギーが強力な土地からやって来た石。
石だけでなく、石のルーツがとても大きな意味を持つ石だと思います。
アメリカ産ということもあり、とても高価な石ですが、原産地のロケーションとたくさんの成分が入った複合石のパワフルなエネルギーに魅かれました。
マップで見るとわかるのですが、アメリカのど真ん中にヘソのように飛び出た場所にあるのです。
サイキックな情報が多いユーフォラライト。
いくつものタイプがあるので、それぞれコレクトしています。
レアストーンに目がないコレクター様にどうぞ。
Euphoralite
52x18x15mm
32g
Black hills, South Dakota, USA
販売元英文解説書写し添付
ユーフォラライトには、いくつかのタイプがありますが、ブルートルマリンを含む"Snow ball"、ピンクフェルスパーを含む"Red dragon"、紫色のレピドライト、若草色のイエローレピドライト、マイカを多く含むブラウンゴールド、グリーンエピドートやピンクトルマリンなどなど、44種類と言われているだけあって、本当に多彩なのです。
原産地のブラックヒルズはゴールドラッシュも起きた金鉱山でもあり、スー族によりパハ・サパ(黒い丘)と名付けられ崇められています。Black hillsという地名はここから来たのですね。
ウィキペディアのブラックヒルズの地下資源についての説明です。
「この山脈には銀やタングステン、スズ、石炭、石油も開発されており、米国科学アカデミーによって、「全米の生贄の地域(National Sacrifice Area、en:Sacrifice zone)」に指定されている。
ユニオン・カーバイドが採掘権を押さえているクレーヴン渓谷にはラコタ・スー族の神聖な岩がある。彼らだけが把握しているウランの量は、少なくとも数千億ドル見積もられ、ブラックヒルズの数十万エーカーを覆っている。 」
「オーラライト23」の原産地であるスペリオル湖には、隕石落下があったと言われ、それによって23種もの混合成分が確認されたアメジストが誕生したと言われています。私もユーフォラライトのロケーションをマップでチェックした時、見えて来たのは同じイメージです。このエリアに豊富な天然資源があるのも、地殻活動だけではなく、もしかしたら北米大陸の広大な土地には、大きな隕石落下の歴史があるのではないかなと思いました。
原産地のブラックヒルズは、土地を巡りネイティブアメリカン同士が争ったほど豊かな土地で、最後に勝利したスー族によって聖地として崇められ、現在は観光地にもなっています。また、豊かな鉱物資源が発見されると、スー族との条約を破り「ブラックヒルズ戦争」と呼ばれる白人との戦いも勃発します。
「全米の生贄の地域(National Sacrifice Area、en:Sacrifice zone)」と呼ばれるほど開発され、アメリカを支えているエリア。そのような土地から二次鉱物として、スピリチュアル・ピープルのためのギフトのようにやって来たユーフォラライト。複合鉱物は21世紀のグランドフォーメーションストーンとして、活躍しているものが多いです。ユーフォライトもそんな今の時代に合わせてやって来た気がします。