インドのアジャンタ石窟院のあるアジャンタで採掘されるアナンダライト
レインボークォーツとも呼ばれていました。
ヒーリングや鉱物の世界ではレインボークォーツやアナンダライトと呼ばれていますが、ルースカットされたソーラークォーツとよく似ているなあと思います。
ソーラークォーツは、カクタスクォーツやスピリットクォーツのように、サボテンみたいに生えますが、アナンダライトは塊状なのですね。
でもこちらのアナンダライトをよく見ると、ソーラークォーツのような同心円状の瑪瑙が中心部に見えます。
ソーラークォーツの産地と少し違うかもしれませんが、デカン高原のある地帯でソーラークォーツやアナンダライトのような天使のような白さと透明感、虹を持つ鉱物が生まれているようです。
こちらはとっても形がよいアナンダライトで、まるで貝殻のようなんです。
母岩部分も真っ白で、裏側も漆喰のような白さでとてもきれい。
アナンダライトの花のような丸みの下を支えている母岩から生えたクォーツのクラスターもとても見事です。
アナンダライトの七色のレインボーだけでなく、貝柱のようなキラキラしたクォーツが
まるで雲のようにふんわりと包み込んでいます。
Anandalte, Rainbow Quartz, Solar quartz
65x44x52mm
164g
Ajanta, Aurangabad District, Maharashtra, India
ソーラークォーツは瑪瑙の周辺が石英化(クォーツ化)した石と言われていますが、アナンダライトという鉱物の中心部分をカットしたとも言われています。アナンダライトは米国のロバート・シモンズ氏によって命名されました。別名レインボークォーツとも呼ばれ、虹がよく表れる白いクォーツで、インドのデカン高原のアジャンタ石窟群からのみ発掘されます。
また、中心部分の白く結晶しているものは鍾乳石(Stalactite)やホワイトエクリプスとも呼ばれています。まだまだ未解明な部分が多いため学術的な情報がなく、いろんな呼び名があるようですが、一般的にソーラークォーツとして流通しています。
最近ではウルグアイで「ウルグアイ・スタラクタイト」と呼ばれるよく似た石が発見されています。
こちらはアメジストの一種です。
彫刻的な美しさを持つこちらのアナンダライト。虹がきれいでも形のよい物はほんの一握り、限られて来ますので、一瞬手放していいものか悩んだのですが、誰かの元にどこかに行きたがっている気がしたのでリリースします。
光に当てると反射でクラスターの各面がチラチラと虹色に瞬き、アナンダライトと母岩のクォーツの白さが一層輝きます。どの角度から見ても絵になる美人さんで、アナンダライトをコレクションするならぜひこちらをオススメしたいところです。