モンドクォーツと一緒に入荷したザンビア産のヘマタイトのクォーツ。
細長く伸びたポイントは珍しく、先端も両剣になっています。
この形はそっくりなのが内モンゴル産にあって、ヘデンバーガイト・イン・クォーツが有名です。
茎のように細く、先端のファセットの高さが低いのが特徴です。
ザンビアシトリンにも見られますね。
ワインカラーのヘマタイトコーティングされたように覆われています。
モンドクォーツとヘデンバーガイト・イン・クォーツを合わせたような雰囲気。
まるで細胞膜のような表皮と赤みのある色合いは、とても植物的というか生命のようなものを感じます。
ファセットにはレコードキーパー群が見られます。
石の輝きがピュアなので虹も見られます。
個性的なクリスタルです。
Hematite in Quartz(鉄鉱入り水晶)
69x14x11mm
18g
Zambia
ヘマタイトは最も重要な鉄鉱石と言われ、不透明で金属光沢を持ち、黒やシルバー、赤褐色、赤色など色も様々です。水晶内部のコロイド状では赤くなり、外部にあると黒くなり、鉄のように黒光りします。結晶面が明らかで光輝くものはSpecurarite(鏡鉄鉱)とも呼ばれます。
ヘマタイトの"hema"は、ギリシャ語で血を意味します。紀元前のアッシリアでは宝石として用いられた時代があります。火星に関する象意があり、血液に関する治療に用いられた歴史があります。
赤は血液も表しますが、まるで血液のように赤いインクルージョンは、血行や心臓に働きかけるような気になります。
モンドクォーツの持つ明るさや情報過多とも言えるグリフの饒舌さは、この星に文明をもたらしたプレアデスの科学的な明晰さ、進歩発展のエネルギーと通じるものがあるような気がします。
こちらのザンビア産のヘマタイト・イン・クォーツは、ちょうどシリウスとプレアデスの両方の性質が混じり合ったような、不思議な明るさと生々しさのあるクォーツです。タンザニアやザンビア、コンゴなど東アフリカエリアのクォーツをシリウスとしていましたが、他の惑星の影響もあるのかもしれません。
アフリカは人類発祥の地でありながら、近現代の文明の影響を受けていない、遠い昔から続いている古い生活や社会が残っています。近代化が遅れていること、呪術や魔術のような民間伝承に従いいまだに社会的に大きな力を持っていることなど、何千何万年も変わらない人類の姿があるような気がします。
そのため、アフリカの石や人のことを考えると、そのソウルやスピリッツが文明化されている国よりもむき出しな気がします。広大な大地は遮るものなく宇宙の星々に開かれており、私達のルーツ的なものを感じやすい気がします。