カザフスタン産のクリソプレーズのスフィアとスタンド。
台座も同じ石で作られた珍しい研磨品です。
スタンドのスフィアを置く部分はわずかに丸く凹んでおり、そこにちょこんと乗せて触ると、台座の上でくるくると地球儀のように回るのです。
インテリアとして飾れるだけでなく、スフィアを転がせるので、いろんな角度から見ることが出来ます。
ルースや原石で出したこともあるクリソプレーズですが、ハイクオリティなものは高価な石。
高品質なクリソプレーズが惜しげもなく研磨された置物は、大変珍しいと思います。
とても美しいです。
白い部分がまだらに入っていたりしますが、それもクリソプレーズの特徴。
全体としてとてもハイクオリティだと思います。
何気にスタンドの方の結晶も素晴らしく、入荷は4年前のため、二度と手に入らない逸品です。
Sodalite(方ソーダ石)
直径57mm
381g(台座含む)
Kazakhstan
クリソプレーズは緑色のカルセドニーです。同じカルセドニーの仲間でも赤色はカーネリアン、水色のものをブルーカルセドニーなど、色によってそれぞれ名前が付けられているほど古くから親しまれている石でもあります。クリソコラと同様、「金を繋ぐ石」を意味するChryso-とニラを意味するprasonからこの名前が付けられたそうです。
アレキサンダー大王が遠征時にクリソプレーズを身に着けていたと言われることから、勝利に導く石という言い伝えがあります。また古代ローマ時代からカメオのような装飾品に使用され、治療薬としても用いられたと言われています。
不安を和らげ、緊張を緩和する力があると信じられています。そのため、緊張状態から発症するてんかんを防ぐ力があると言われています。
入荷したのはまだルースをメインに扱っていた頃で、一目見た瞬間惑星のイメージに強く打たれました。6点ほど入荷して、太陽系の惑星のイメージがあったのですが、それぞれのスフィアと具体的な惑星のイメージが繋がらず、4年も在庫の中で眠っていました。自分がもっと宇宙について学んでから、もっと成長してからと思っていたのかもしれません。
太陽系のような惑星だと思っていたのが、実はどれも地球の姿なのではないか、と閃いてから、Planet Earthという言葉が浮かびました。BBCの自然ドキュメンタリーのタイトルですが、このスフィアのどれもが地球のそれぞれの次元の姿でもあるかもしれない。私たちは遠くの惑星を見てホロスコープのように星の性質をイメージしますが、地球はそれらの惑星のエネルギーをホログラムのように映し出しているのではないか。だから別々の惑星のイメージを抱いていた間はずっと在庫に眠っていたのに、全て地球の姿かもしれないと気づいた途端、イメージが固まった気がします。
青い地球、緑色の地球、そして茶色い地球もありますが、どれもすべて地球のある次元の姿であり、太陽系の各惑星のエネルギーを映し出している鏡。それが地球なのかもしれません。