子宮の石(Chalcedony Womb stone)とも呼ばれるカルセドニー・ノジュールです。
カルセドニー・ローズといい、カルセドニーには子宮のイメージがある石があるようですね。
ともすればグロテスクに見えがちなウーム・ストーン。
胎盤のような干からびた色が、子宮をイメージさせるのでしょうか...
丸みのある形状、二つの球状が重なった姿が、二つの器官を持つ子宮に重なります。
暗い色にも関わらず、不思議な柔らかみのある雰囲気で、魅かれてしまいました。
乾燥すると表面が白っぽくなりますので、ベビーオイルを塗布してあります。
一度塗布すると数か月持つようです(こちらは二か月前に塗布しました)。
グロテスクにも見える外見ながらどこか懐かしさがあるカルセドニー・ウームストーン。カルセドニーの持つ柔らかさ、やさしさに満ちています。
Chalcedony nodules, Chalcedony womb stone
53x36x26mm
64g
Morocco
カルセドニーはアゲートと成分も成り立ちもほとんど一緒で、違いはその見た目で区別されます。アゲートは縞模様が特徴ですが、カルセドニーは模様のないアゲートのようなもの。見た目がまったく違うのにほぼ同じ石と言われるのは不思議な感じがしますが、カルセドニーの内部にある縞模様の結晶を見るとアゲートと同じ種類だというのも納得です。半透明で柔らかい輝きを持ち、岩石や溶岩の空洞内に生成します。石英が集まったことによって生まれた鉱物の変種で、名前の由来はギリシャの町カルセドンから産出することからカルセドニーと呼ばれるようになったそうです。
和名の玉髄という名前は、玉のような結晶が集まった姿が骨髄の内部に似ていることに由来します。
人の気持ちを柔らかくし、平和な心や穏やかさ、寛容さをもたらすと言われています。古くはメンタルの安定を促し、体内に栄養を行き渡らせる力があると言われています。
カルセドニーはとても柔和なエネルギーを持つ石で、女性的な石だと思います。胎盤のイメージもカルセドニーの母性的な柔らかさ、温かさを感じさせるからかもしれません。カルセドニー・ウームストーンは、その見かけからは女性的なイメージとはかけ離れて見えるかもしれませんが、微かに透明感があり、有機的で捉え所のないぼんやりとした雰囲気が不思議な柔らかみがあります。
胎盤は母性の基盤でもあり、生命を育むベースでもあります。内なる女性性の癒しにも役立ってくれそうです。
女性性といっても、カルセドニーローズやカルセドニー・ウームストーンのようなグロさも女性という肉体や内面に抱えているものでもあり、女性性のもう一つの側面、負の側面かもしれません。ドロドロとした感情やエネルギーはネガティブでもありますが、混沌としたカオスから創造が生まれるように、生命を生み育てる女性特有のエネルギーとも言えるかもしれません。