サイケなパープルのアメジストが採れるトルコのアラカムのアラカム・アメジスト。
サイケ色にも魅かれましたが、私にはどうも強すぎる気がして。
あえてちょっと抑えた色味の藤色のアメジストをチョイス。
丸いドーム状のクラスターを持つフラワーのようなアメジスト・クラスター・
形がよくて気に入りました。
多分カラーチェンジだと思うんですね...
太陽光の明るい光の方が赤みが出る気がします。
母岩の風味もとても素敵です。
落ち着いた色味だとアンティークのような味わいが出て来ますね。
スピリットクォーツのような小さな結晶の集合は、とても華やかです。
アメジストの癒しの力は深い所から働きかけるのを感じます。
Amethyst (紫水晶)
115x94x63mm
509g
Alacam, Samsun, Turkey
鉱物の形成の過程で水晶が紫色になったものが紫水晶=アメジストです。この紫は天然の放射線の影響だということが近年発見されました。アメジストは水晶系の中でも複雑な構造を持つため、結晶の割れやクラックなどが目立つものが多いですが、それがまた本物のアメジストの証拠でもあります。パープルの色が濃いほど貴重で、熱処理をすると黄色になりアメトリンやシトリンと称して流通していたりします。
古代より多くの宗教で紫は高貴な色として見なされていたため、アメジストも同様に高貴な人々に愛されて来ました。世界各地で産出されますが、良質なものが採れる南米やナミビア産が有名です。
アメジストの紫は本当にカラーバリエーションが豊かですよね。他の色だと、色味が変わると別の色の名前が出て来ますが、紫色は類似色までかなり広範囲に「紫」と認識されるものがある気がします。
すみれ色のような濃いバイオレットからワインレッド、ラベンダーのような藤色まで。またスモーキーアメジストのようにブラウンの中にも紫色が見えることもあります。紫外線で検索すると、太陽光線の他の色よりも光のスペクトルの範囲がダントツに広いようです。可視光線の範囲では他の色と同じ範囲ですが、紫外線の領域になると全て紫色ですので、圧倒的に「紫の光」の範囲が広くなります。
紫色というのは、紫外線として太陽光の見えない光にもたくさん含まれていて、私たちは太陽光の中に見えないけれども紫色の光を感じているのでしょう。紫色のバリエーションが多く感じるのも、紫外線の影響で他の色に被さっているのもあるからかもしれません?
水晶の中に紫色がある時、それは自然放射線の影響です。太陽光線とは違いますが、熱エネルギーによって変色しています。グリーンクォーツやレッドクォーツなど水晶内の成分によって変色するカラークォーツと違って、アメジストの場合は内包する鉄イオンのせいだそうですが、紫色になるのは複雑な理由があるそうです。とても興味深いです。