数年前から市場に現れたインドネシアのマリガノ・ジャスパー。
ずっと取り扱いたいと思っていたのですが、今回やっとよい機会に恵まれました。
2点だけの入荷となりますが、想像通りの素晴らしい石です。
こちらはモザイク状のタイル模様が圧倒的なデザインのルース。
マーキースカットをアシンメトリーにしたようなフリーフォームで、フェミニンな形のせいかとても女性的でふくよかな雰囲気のあるカットになっています。
モザイクの継ぎ目は石英やシリカのように見えます。
マリガノジャスパーは信じられないほど風景のように見える石が最初の頃は登場していましたが、最近は人気が集まって上質な物は入荷が難しいですね。
厚みもあってしっかりとカットされ、きれいに研磨されています。
素朴な石の魅力と、デザイン性の高い模様が共存するマリガノジャスパー。
モザイク状に成分が混入しているのであまり強度は高くない感じがします。
アクセサリーにするのがもったいないほど目を奪われてしまいます。
貴重なコレクションルースに。
Maligano Jasper
46x25x6mm
51cts./10.3g
Indonesia
ジャスパーは古来より非常に強い守護力を持つと言われています。成分がわからない不透明な色石をジャスパーと慣習的に呼ばれることがあります。アゲートとの区別は肉眼では曖昧なことがあり、不透明で石化したものがジャスパー、透明に結晶化が進んだものがアゲートとみなされています。ジャスパーには石英やオニキスなどの成分が含まれており、赤や緑の鉄分と混じり合い、とても色鮮やかな石を産出します。
赤い大地を象徴する石でもあり、グラウンディングに最適でもあります。赤は股の間にある第一チャクラを示します。
マリガノというい名前は石が発見されたインドネシアのスラウェシ島のマリガノ村に由来するのだとか。インドネシアは広範囲な火山地帯なので、石灰岩質の石が採れるのでしょう。マリガノ・ジャスパーも、石灰岩のような乾いた質感があります。デンドライト・ライムストーンのような、ライムストーンっぽい石なので、ジャスパーはもしかしたら通称かもしれません。とりあえず不透明な色鮮やかな石は現地ではジャスパーと呼ばれて通っていることが多いです。
風景のような広がりを見せる絵画的な石が好きなのですが、ジャスパーはピクチャー・ジャスパーという石があるほど絵画的な魅力を持った石で、そのような石を育む懐の深さがあります。強い赤や緑色の石が多いので、守護力のある石と言われていますが、個人的に土壌の豊かさのような豊穣や大地の温かみやグラウンディングをもたらすイメージがあります。