ホワイトクォーツのカイラス水晶。
まるで生き物や精霊のようなカイラスクォーツが入荷しました。
透明感のある水晶やカイラス山のようなカテドラルなどヒマラヤ水晶らしいカイラス水晶を出して来ましたが、それらの水晶とは全く違う形態、概念のカイラスクォーツが登場しました。
どれも白く有機的な形で自由自在。
まるで生き物のようにニョキニョキ生えた水晶は、とてもコミカルでユーモラスです。
マルチターミネーションを持つ二つのポイントが十字に重なり合ったクラスター。
白い羽根のように見え、それが十字架の形を作っているのはとても暗示的です。
エヴァ(新世紀エヴァンゲリオン)っぽいなと思ったのですが
「千と千尋の神隠し」のハクの紙の鳥の方がよく似ていますね(^^ゞ
上に乗っかっている大きなポイントは、二つのポイントがくっついたタントリックツインで、柱面はカテドラルのように分岐しています。
下にある小さいポイントは、片方がセプターで、もう片方がたくさんのポイントを持つマルチ(エクストラ)ターミネーションというすごい組み合わせ。
しかもミニポイントが脇から貫入しています。
手のひらサイズのかわいいクラスターですが、実は見た目に寄らずすごいんですよね〜
水晶なんですが、ほとんど「生えている」という生命力やスピリットを感じさせる生き物みたいなクォーツです。
だからアニメのキャラクターとシンボリックに重なって見えるのかもしれません。
こんなに細かくメタフィジックな要素がてんこ盛りに詰まってる石は、石というより限りなくスピリットそのもののような気がします。
ホワイト・カイラスのシルキーな肌触りにシルバーな照り、そしてキラキラしたラメの輝きは他の産地には見られない特別なものがあります。
小さいですがたくさんの要素が詰まったクラスターで、ヒマラヤ水晶らしいなと思います。
工芸品のような精密さです。
ピュアな石の白さ、ユーモラスな形態など、初めて見た時歓喜したホワイト・カイラス。
選んでいる時もとっても楽しくて、全部連れて帰りたい程でした^^
近年価格が高騰しているヒマラヤ水晶のためとても高価ですが、聖地カイラスが生んだ精霊のような白い水晶はきっと特別な一品になることでしょう。
カイラス山は、仏教(特にチベット仏教)、ボン教、ヒンドゥー教、ジャイナ教で聖地とされるとか。
詳しくは
ウィキに載っていますが、聖地の石に弱い店主です(^^ゞ
やはり聖地は土地のエネルギーが強い所に集まることが多く。
カイラス山はエルサレムのように多くの宗教の聖地になっており、信者が五体投地で巡礼に向かいます。
インド周辺は宗教の発祥がとても多いですね。
高山地帯の鉱物採取は想像を絶する厳しさです。
カイラス山の採掘も聖地故厳しい規制が敷かれているそうです。
Clear Quartz, Rock Crystal(水晶、クリスタル)
61x43x26mm
31g
Kailash, Tibet
卸元解説書付き
インド亜大陸がユーラシア大陸にドッキングして生まれたヒマラヤ山脈。その激しい造山活動によって生まれたのがヒマラヤ水晶です。地中の亀裂(ベイン)に染み込んだ石英から生まれる水晶は、小さなポケットが多く、一度にたくさん採れません。ヒマラヤ水晶は様々な形をした個性的な水晶が多いのですが、違うベインからは異なる形の水晶が発掘されるためだとか。そのため、バラエティに富んでいてユニークな形が多いのでしょう。
【卸元解説】仏教では、周囲の峰や聖なる湖で形成される曼荼羅の中心にそびえる須弥山として崇められ、チベット語でカン・リンポチェ(尊い雪山)、カンティセ(魂の山)と呼ばれる聖地「カイラス山」は、ヒンドゥー教では、山頂でシヴァ神が女神パルヴァティと共に瞑想するという伝説が残る神々の山です。
さらに、ボン教、ジャイナ教など多くの宗教の聖地でもあるため、標高6,656mの単独峰・カイラスは多くの信者が憧れる巡礼の山として篤く守られ、現在も登頂を許されていない未踏峰の聖山です。
1930年代、イタリアのチベット学者はカイラスを「世界の中心として天と地を繋ぎ、神々が住まう水晶の宮殿」と紹介。かつてチベット仏教の僧侶は霊山の水晶をいただくことを尊い修行のひとつとしていました。
ネパール側から入境し手掘りで採掘される水晶は、雪のように純白の根元から上部に向かって清らかな透明に変化、表面をうっすら覆う褐鉄鉱により朝日を浴びたように金色に変化した結晶も見られます。
カイラスクォーツのことを調べていると、上に昇るエネルギーがあるという感想を見つけたのですが、人差し指を上に向けているようなクォーツがあったり、まさにカイラスクォーツのその性質を表しているものだと思います。ぐんぐんと上に昇るエネルギーによって築かれた独立峰のカイラス山。天へ上るエネルギーがとても強いのだと思います。
サンスクリット語で「水晶」を意味するカイラス。独立峰の見た目が似ているからか、水晶がたくさん採れたのか、その両方なのかもしれません。上へぐんぐん伸びる水晶の性質そのままのネーミングのカイラス山。多くの宗教の信者がそこに神秘的なものを感じたのは、何か他と違ったものを感じるからでしょう。
入荷は去年の夏なのですが、ロンドゥクォーツなどヒマラヤ水晶を集めていた時です。ずっと出そうと思いつつ中々出せないでいたのですが、最近精霊や植物霊というキーワードが降りて来ていて、ホワイト・カイラスもその流れにあることに気づきようやく出せることが出来ました。
「もののけ姫」の「こだま(木霊)」のような白い精霊、トンガの大噴火があったインドネシアの民族文化の植物霊(Hei-Tiki)、縄文土偶の植物霊説など、コミカルでユーモラスな形をした古代人の植物霊信仰。それは生命を司り植物のサインがあるシリウスのエネルギーと繋がります。
生命を育み癒すように、ホワイト・カイラスのエネルギーはこちらに癒しの力を送り届けます。それはこだまのようにどこかユーモラスで、子供のように無垢で無邪気なエネルギーです。