ラピスラズリの原石です。
観賞や保管しやすいプレート(スラブ)型になってます。
ラピス・ブルーが鮮やかで、キラキラとしたパイライトの粒も
こちらは自然の状態ですが、水に濡らすと一層鮮明なラピスブルーが楽しめます。
ウルトラマリンの顔料にもなるラピスラズリの原石
青一色でない所がまた魅力です
こちらはパイライトよりも雲母のようなシルバーのキラキラが目立ちます。
手のひらサイズのスラブですが、程よい立体感もあり。
オススメの一品です。
Lapis lazuri
68x83x23mm
148g
Afghanistan
ラピスラズリといえば青い石の代名詞みたいな石で、多くの伝説や物語に神秘的なアイテムとして登場します。古代エジプトの王家の墓からは、ターコイズ同様ラピスラズリのたくさんの装飾品が発見されており、その高貴なブルーは王族たちの権力の象徴でもありました。また顔料としても古くから利用され、フェルメールの絵画『青いターバンの少女の』のあの鮮やかなブルーはラピスラズリを原料としています。
とても鮮やかな目の覚めるようなブルーの中に、パイライトのゴールドがさらに華やかさを際立てます。石灰岩の中で生成されるため、原石には石灰質の灰色や白い成分が表れています。
日本でも昔から「瑠璃石」と呼ばれ、水晶と並んで「幸運を呼ぶ石」と認められていたそうです。
フェルメールの「青いターバンの少女」をテーマにした映画「真珠の耳飾りの少女」を最近視聴しました。エンディング間近になってやっと一度観たことがある映画なのに気づきました(笑)。二度も観てしまったのは、この絵の神秘的な魅力と、フェルメールが生きた時代のオランダへの興味かもしれません。
裕福な家だったため当時高価だったラピスラズリの絵具をふんだんに使ったこの絵が今も私たちの心を強く打つのは、絵画の素晴らしさだけでなくラピスラズリの神秘的な石の力もあるかもしれません。
思えば顔料に形を変えても、それは石の成分なので、絵画の色を通して石を見ているとも言えます。時代を超えてもずっと愛される絵画は、古びることのない石の力もあるのかなとも思います。