レッドヘマタイトのファントムクォーツのクラスター
真ん中の母岩から上下にポイントが成長し、両剣水晶のクラスターになっています。
大きなポイントにびっしりと共生しているキャンドルクォーツでもあり、それぞれのポイントにファントムが見えるクォリティのある水晶です。
レッドファントムは赤紫色で、明るめの赤色は隙間に入り込んだ土の色のようです。
ファセットには鱗状のビシナルフェースと呼ばれる、成長線ならぬ成長丘が見られます。
ナミビア産のレッドファントムにもクリアなレコードキーパーなどメタフィジカルな石が多かったです。
トップに衝撃があるため、お買い得にさせて頂いております。
アフリカ産の水晶は採掘の環境のせいか、トップに欠けがあるものがほとんどです。
水晶の透明度が高く、見事なレッドファントムと両剣水晶のクラスターです。
Red Hematite in Quartz(赤鉄鉱入り水晶)
46x40x27mm
36g
Northern Province, Zambia
ヘマタイトは最も重要な鉄鉱石と言われ、不透明で金属光沢を持ち、黒やシルバー、赤褐色、赤色など色も様々です。水晶内部のコロイド状では赤くなり、外部にあると黒くなり、鉄のように黒光りします。結晶面が明らかで光輝くものはSpecurarite(鏡鉄鉱)とも呼ばれます。
ヘマタイトの"hema"は、ギリシャ語で血を意味します。紀元前のアッシリアでは宝石として用いられた時代があります。火星に関する象意があり、血液に関する治療に用いられた歴史があります。
赤は血液も表しますが、まるで血液のように赤いインクルージョンは、血行や心臓に働きかけるような気になります。
アフリカ産のレッドファントムは、ファントム(幻影)というより、独立した赤いポイントが水晶内部にあるように見えるほど、はっきりと形成されています。アフリカらしいとても力強い赤いクォーツですが、ファセットにはどの面にもビシナルフェースと呼ばれる成長丘が表れており、ただ単にパワフルなクォーツというだけでないかもしれません。
ザンビアは大地溝帯エリアで、近隣諸国とよく似た石が発見されます。モンドクォーツを始め、大地溝帯の水晶はとてもメタフィジカルな石が多いです。中々両剣水晶のクラスターはその構造上手に入るものではありません。しかもレッドファントムまで入っているのはスーパーレア。まるで血液のように紫色に近いレッドファントム。これまでご紹介していたレッドファントムより少し個性的です。