レムリアンシードの元祖
セラドカブラル産のレムリアンシードのフラワールチルクォーツです。
これまで何点か入荷して来ましたが、鉱物学的にもとても珍しく、石好きにも鉱物マニアにも人気も評価も高い逸品です。
レムリアンシードならではの形のよい水晶と、いそぎんちゃくのように花開いた鮮やかなルチルのインクルージョン。
レムリアンシードという特別な水晶で、これだけ立派なルチルが入っているのは奇跡的だと思うのです。
レムリアンシードのインクルージョンは、他に思いつかないです。
レムリアンレッジや流線形のグリフもしっかり入っていて、ざらざらとした厚みのある表面の皮膚感。
小さな物が多いのですが、この大きさでルチルを中で育てながらレムリアンシードとして成長したのを思うと、その成長力に驚きます。
レムリアンシードはほとんど研磨されてしまうので、ノーポリッシュなのも貴重です。
レムリアンシードの持つ澄んだ水のような透明度の高さが、中のルチルをきれいに成長させているように見えます。
セラドカブラルのルチル・イン・レムリアンシードは、ルチル・イン・ガーデンクォーツもあってとても趣があるのですが、こちらも背面にガーデンクォーツ由来の鉄分が付着しています。
青い光が見えるほど水晶の透明度が高く、生きのいいルチルがよく育っています。
柱面もセラドカブラルのレムリアンシードらしいグリフが満載で、柱面もファセットにも意味深な模様が見て取れます。
Rutile in Quartz, Lemurian Seed
41x20x14mm
14g
Serra do Cabral, Minas Gerais, Brazil
レムリアンシードはブラジルのミナスジェライス州のセラドカブラルが原産地です。その周辺にも同様のクリスタルが発掘されています。シード(種)のように母岩から離れ根を持たない状態で発見され、階段状の蝕像があるのが特徴です。ヒーラーによって古代レムリア文明の叡智が秘められているとリーディングされています。コロンビア、ロシアのクリスタルもあります。
シード(種)なのですが、完結した一つの水晶というイメージ、純度や力強さを感じさせるレムリアンシード。マスタークリスタルと言われる所以です。ブラジルはミナスジェライス州セラドカブラルが原産ですが、近隣の同じ特徴のクリスタルもレムリアンシードと見なされています。
ルチル・クォーツは、ルチルという二酸化チタンから成る単体の鉱物が水晶に含有されたものです。水晶に含まれると針状の結晶となり、とても神秘的な鉱物を形成します。水晶以外にもスモーキークォーツに含まれることもあります。
世界中で産出されますがブラジルが最も多く、良質なルチルはほとんどブラジル産となります。
レムリアンシードの明るさにぴったりな、ルチル入りのレムリアンシード。ゴールデンレムリアンやタンジェリンレムリアンなど、レムリアには太陽のような明るい色がよく似合います。ルチルとの相性もバッチリで、出るべくして出て来たクォーツかもしれません。
バイーア・レムリアンの登場後の元祖レムリアンシードに対する印象は、違ってきているように思います。ピュアレイが子供のような純真さを持つレムリアンだとしたら、セラドカブラルの分厚い年季の入った皮のような表面のレムリアンシードは、大人や老人のような知恵や落ち着きを感じさせます。バイーア・レムリアンはレムリアン文明の始まり、セラドカブラル産はレムリアン文明の完成を意味するクォーツかもしれません。
研磨すると輝きが一層強く表れるレムリアンシード。水槽のように曇りのない水の中で、イソギンチャクのような色鮮やかなルチルが元気よく育っているのを見ると、レムリアンシードの潜在能力の高さを感じさせます。