白い骨のようなペトリファイドウッド
木化石、珪化木です。

長い年月を経て化石になった木の枝。
フォッシルウッド、ペトリファイドウッド・リブスとも呼ばれます。

もともとが木の幹や枝だったりするので、茶色い色をしたものがほとんどです。
こちらのように真っ白に化石化したものはとても珍しい
木肌を白く塗ったような自然の芸術にうっとりします。

表面はシリカ化によって純白のように白く覆われ、石灰質になっています。
触ると石灰のような白い粉が落ち、薄らと付着します。


ユタ州の辺りは古代海が侵入していたエリアで化石の産地。
大き目の珪化木はより内陸のワイオミング州で採れるようです。

まるで動物の骨のような木枝の化石
ディテールが素晴らしく、イマジネーションを刺激してくれます。



Petrified wood Limbs（珪化木、木化石）

74ｘ29ｘ12mm

18g

Utah, USA


















珪化木（ペトリファイドウッド）は古代に土砂などに埋もれた樹木が長い年月を経て化石化したものです。形はそのままで化石化の過程で置換によって成分が入れ替わり、シリカ（二酸化ケイ素）化して石英や水晶のように固く石化しました。同じく地中に埋もれた植物によって出来る石炭と同じ地層で発掘されることが多いようです。石化していますが元は木の組織なので、衝撃には弱いようです。

世界各地で発掘され、木目を残し内部がクリアに石化したものは観賞用として人気が高く高値で取引されます。ヒーリングとしてもグラウンディングに最適と言われています。太古の樹木によって出来ていることから、瞑想ツールにも利用され、地球環境への配慮や調和を意識する気持ちを促します。




グラウンディングや気持ちの安定によいと言われる珪化木。過去との繋がりを蘇らせ、過去の記憶を思い出させるとも言われています。過去への回帰はフォッシルウッドだけでなく、フォッシルシェルなど化石系ならではと言えるでしょう。

木の皮のディテールが白く化石化したことによりその仕組みや繊細さがかえって露わになっている気がします。まるで地層が積み重なるように薄い表皮が幾重に重なった木の生命の記憶。有機的なフォルムを持ちながら無機質な存在へと昇華しまるで芸術品のような崇高さを帯びています。

不思議なことに、この白い桂化木は鳥の形や羽根、何かの生き物のように見える物があり、樹木は動物たちの記憶も宿して石の姿になっているのかもしれません。