メキシコ産のレインボーオブシディアンです。
入荷したのは大分前なのですが、撮影が難しく。
メンタル的に重い石なので、リリースするタイミングも選ぶようです。
光に当てると黒光りしたルースの上に虹の輪が浮かび上がります。
強い光に当てる程虹が浮かび上がります。
強い光を当てないと、碁石のように真っ黒。
なのにライトを当てると突然惑星のような虹色の環が現れるのが神秘的です。
こちらはオバール状の大きなサイズ。
真ん中がお山のように盛り上がっています。
まるで目のような形のビジュアルは、魔除けにぴったり。
オブシディアン(黒曜石)は古代人が矢じりの先に使用して、狩猟などに使われた武器でもあります。
オブシディアンのルースは、ガラス質なので、ツルツルに研磨されています。
全体が鏡面磨きで、コーティングされたように滑らか。
漆を想わせる黒さがとても美しいですが、溶岩ガラスなのでとても軽く。
見た目に反した軽やかさも魅力かもしれません。
裏面は管理番号のシールを貼っているため、割愛しております。
ピースによっては凹みがあるものもありますが、表面と同じ研磨です。
Rainbow Obsidian(黒曜石)
38x25x10mm
55cts./11g
メキシコ産
火山流が冷えてガラスになったものが鉱物化したのが黒曜石(オブシディアン)です。石器時代から矢じりやナイフなど、破片が鋭利な形を示すので、物を切る道具として使われて来ました。ガラス質なので、黒いですがガラス光沢を持ちます。
石器時代から使用されていたことからわかるように、人類との関係がとても深い鉱物でもあります。オブシディアンの名前の由来は発見者のObsisから来ています。オブシディアンの鏡は水晶玉のように、霊能者のキーアイテムだったりします。未来を予言する力があると言われています。
オブシディアンの名前は発見者から来ていますが、接頭語の「オブシ」”Obs”は、Obsession「妄想」やObstacle「障害」など、あまりいい意味を持ちません。真っ黒いこの石にどちらかというとネガティブな印象を与える言葉が付いているのも、とても偶然とは思えませんね。この石の歴史を考えると、人類の血生臭い記憶と切り離せないものがあると思います。
古代から人類と深く関わりのあるオブシディアンは、私たちに様々なことを教えてくれます。狩猟などのツールとして使われた黒曜石の歴史は人類の血の歴史でもあり、火山活動によって生成された鉱物でもあるため、世界的に火山活動が活発化している現在、大地とのチャネリングにも適していると思います。
オブシディアンや溶岩など、火山流から生まれた鉱物は個人を超えた人類の集合的無意識にアクセスする力があるようで、火山活動が盛んになると歴史が大きく動くのは、人類の意識の通底にあるものと地球の活動がシンクロするのかもしれません。また地球の活動は太陽や太陽系の活動の影響も受けています。各惑星の運行も活発な様相を呈しています。
オブシディアンの幾重にも連なるレインボーの輪は、まるで太陽系の天体の軌道のようです。産地のメキシコは日本と同じくリング・オブ・ファイヤーと呼ばれる環太平洋造山帯に属していて、火山活動が盛んなエリアでオブシディアンは産出されます。人類の初期に原始的なツールとして現れたオブシディアン。火山活動は私たちの意識を原初の時代へと連れ戻す力があるのかもしれません。
黒曜石の黒は、宇宙の闇でもあって、虹色が惑星の軌道のように見えるように、黒曜石のチャネリングは、太古の昔へ、遥かなる宇宙へと連れて行ってくれます。水晶とはまた別のベクトルの、DNAのような身体意識を伴ったチャネリングかもしれません。水晶が魂のような光のチャネリングならば、黒曜石は人類のDNAのような宇宙やブラックホールのような闇のチャネリングかもしれません。