生きた化石、と言ってもよいのでしょうか???
天然石としてよりも、学術的に興味深いストロマトライトのルースです。
よい子のお勉強の時間・・・になりそうな(^^ゞ
調べるほどに古生物の世界や古代地球の歴史を知ることになります。
ストロマトライトはシアノバクテリアという光合成する細菌の死骸が
泥に混じって固まったものです。
遠〜い遠〜い昔の地球に。
ストロマトライトは酸素を生み出していたといわれる岩石
いろんな鉱物や化石がありますが地球に酸素を与えていた石とは
見かけの奇抜さに反して、ヒーリングストーンと言われていますが
果たしてどうなんでしょう?
ストロマトライトは死骸と泥が層状に積み重なって出来た石なので
瑪瑙のようなライン状のデザインが多く
ここまではっきりと木目や渦目のようなサークルが表れている部分が
ルースになったのは稀です。
装飾用にルースカットされたものは珍しいため
海外でもマニア人気の高い一品です。
迫力のあるデザインと黄土色のアーシーなカラー
大陸の未開の土地を空から眺めているようです。
滑らかに研磨されカットされています。
鉱物名___Stromatolite
サイズ___45X29X5mm
重さ____58cts./11.6g
石の処理__ナチュラル
原産地___オーストラリア
シアノバクテリアという光合成によって酸素を生み出す細菌類の死骸と泥が混じって出来た岩石がストロマトライトです。堆積物とシアノバクテリアが層状になっており、先カンブリア時代に地球に大量に酸素を供給し生き物の誕生に貢献しました。その後この時代の末期に大きく減少し、現在では西オーストラリアのシャークベイでわずかに生息しているのが確認されています。化石は世界各地で発見されますが、現生しているのは海水の塩分濃度が高く他の生物の侵入がなかったこの地域に限られました。
古代世界に棲息していた様々な生物や動物。樹木や動物の骨、貝、珊瑚などが地層に埋もれ、地層の成分と混じり合い石化したものも、やがて鉱物の一つになって行きます。そのような長い時間をかけた古い化石は鉱物と変わらぬ古い記憶を内包していて、原始地球の強いエネルギーを持つと考えられています。
聞いたこともなかった石ですが、あまりに迫力のある石だったので購入しました。地味な色、層状の地味なデザインのものが多いため、中々ルースとして美しいものは稀なのですが、木目のようなサークルが入っていると途端にパワフルで力みなぎるかのような個性を発揮します。
酸素を供給した石は、生物の創生期と言われるカンブリア時代に多くの生物の誕生に欠かせない石でした。あらゆる生物の起源に関わり、そのライフラインでもあったストロマトライト。こんな歴史のある石がルースになったとは、最近は何でもルースにしてしまうのでしょうか?それとも私たちの意識が原始地球の世界を求めているのでしょうか?フォッシルコーラルを始め、化石系のルースは日本だけでなく海外でも人気が高く、上質なものを手に入れるのに毎回苦労します(^^ゞ
化石に対する関心は、ルースになることでその美しさや力強さが伝わりやすくなり、広まっているのかもしれません。化石ほどグラウンディングに最適な石はないとも言えますので、落ち着きをもたらすヒーリング効果を実感する人も多いと思います。