モロッコ産のフォッシルコーラル。
表面を研磨せずに残し、周辺と裏面はきれいにルースカットされています。
化石の主産地でもあるモロッコ。
この地域で採れるフォッシルコーラルは独特の模様を持ち
一目でモロッコ産のものだとわかる特徴があります。
研磨されたものは細胞膜のような模様が表れます。
研磨しないとこちらのようにひまわりのような、アンモナイトのような二重円が現れます。
化石の状態を残しているのでとってもワイルド
マクラメにぴったりなテイストですね。
サイドも裏面もとてもきれいに研磨されており、色も明るいので裏も表に活用出来ます。
研磨される前の状態がわかるので見比べてみると思い白いです。
ルースとしても化石のコレクションとしても貴重な一品です。
鉱物名___Fossil Coral(化石珊瑚)
サイズ___32X20X10mm
重さ____48.7cts./9.7g
石の処理__ナチュラル
原産地___モロッコ
古い物で億単位の年月をかけて化石化(フォッシル)した珊瑚(コーラル)。菊の花びらのような模様の一つ一つが珊瑚なのです。
珊瑚にも様々な種類があり、竜宮城にあるような枝を伸ばす赤珊瑚や岩肌を絨毯のように自生するタイプがあります。天然石になるフォッシルコーラルは後者で「キクメイシ(菊目石)科サンゴ」や「六放サンゴ類」という種類の珊瑚が石化したもののようです。珊瑚はもともととてもカラフルな色彩を放つ海の無脊椎動物で、その記憶そのままにプリントされたかのように石化したものはまるで菊やひまわりを想わせるような美しく咲いた花になっています。
古代世界に棲息していた様々な生物や動物。樹木や動物の骨、貝、珊瑚などが地層に埋もれ、地層の成分と混じり合い石化したものも、やがて鉱物の一つになって行きます。
そのような長い時間をかけた古い化石は鉱物と変わらぬ古い記憶を内包していて、原始地球の強いエネルギーを持つと考えられています。
カラフルなものから無色のようなものまでバリエーションに富んでおり、世界中にファンを持つ化石です。
フォッシル・コーラルの多くは曼荼羅や車輪のような模様があり、化石由来の渋い色味のため、仏教的なイメージを連想させます。ぐるぐる回る二重円のたくさんの車輪のようなイメージや、細胞が集まったようにも見える光景は、輪廻転生のような何らかのサイクルや永遠性のようなものを示していると思います。
どこかアンティークな雰囲気が溢れるモロッコ産のフォッシルコーラル。モロッコの砂漠のような土気色に珊瑚の白い模様が長い時を経て地上に現れた化石の悠久の時を感じさせます。化石のメッカであるモロッコは世界中にたくさんの化石を輩出しています。ハグルマカシパンなどウニの化石もとっても大西洋に面しているためユニークで海の生き物たちの化石が豊富です。モロッコ産の化石はアンティーク感のある色合いを持ち、モロッコの砂漠のような色味は自然が風化し時間が止まったかのような佇まいを見せます。まるで時を止めたような化石たちの沈黙は長い地球の歴史とかつてあった地球の生き物たちの姿に思いをはせずにいられません。