柱状の結晶の劈開性がよくわかるヒデナイトの原石です。
クンツァイトのお仲間さん。
緑色のスポデューメン。トリフェーンと呼ばれるイエローが入っています。
透明感が素晴らしいのですが、この透明感が進むと色が消えて行くことに・・・
光で無色透明になるのです。
それでもこの石のはかなさとやさしさを併せ持つ緑色に惹かれました。
クンツァイトのピンク色のようにグリーンもとてもピュアな色味
実は虹も二か所入っているのが撮影後に気づきました。
ブラックライトを当てると少しピンク色になるのはクンツァイト化のせいでしょうか?
輝きの中に薄っすらと色づくミントグリーンとイエローゴールド
とても冷んやりした石です。
Hiddenite/Spodumene(リチア輝石)
42x15x13mm
71.2cts/14.3g
非加熱
アフガニスタン産
スポデューメンと呼ばれるリシア輝石の一種です。加熱によって色が変わるため同じ鉱物でも名前が異なります。緑色のものがヒデナイト、ピンク色のものがクンツァイト、イエローがトリフェーン。ジュエリーストーンとしてクンツァイトが有名なため、トリフェーンはイエロークンツァイトと呼ばれることもあります。ヒデナイトの名前の由来はアメリカの鉱山監督の発見者Hiddenによるものです。
レピドライト(リチア雲母)と共に産出します。ヒデナイトの緑色はクロム。日光や光で退色するため、光の当たらない所に保管する必要があります。退色するとクンツァイトや無色のスポデューメンに変化します。
回復や勝利を意味する一方、新鮮さや謙虚さなどの意味もある鉱物とされています。
気品のあるヒデナイトの輝き。スポデューメンの控えめな色味は石の輝きを強め薄っすらとにじみ出るような味わいがあります。グリーンは知性を表す色でもありますが、ヒデナイトは高次の領域の知識を伝達すると言われています。シャープな劈開のラインはこの石の繊細な知性を示しているように思います。石の色だけじゃなく、この細かい劈開にも強く惹かれます。まるで何かのソースコードのような、プログラムのような、規則性と不規則性を感じるのです。