アメリカのオハイオ州で発掘された化石珊瑚です。
サンゴは
床板サンゴ類で、灰色に石灰化しています。
石灰化した珊瑚は方解石になっており、全体がキラキラとドゥルージーになっています。
ラメのようにチラチラとキラキラ瞬く輝きはジュエリーにも負けない華やかさ
とても化石とは思えません。
グレーに輝くドゥルージーは、カルセドニーローズのきらめきによく似ています。
骨格の繊細さと見事に石化した美しさに息を飲みます。
破片のような形をしてますが装飾品にしてもいいくらい輝いてます。
たまたま入手したレアなアイテムです。
一品限りの貴重なチャンスです。
Paleozoic Tabulate Coral (古生代床板サンゴ類)
32x27x12mm
6.3g
アメリカ・オハイオ州産
フォッシルコーラルは古い物で億単位の年月をかけて化石化(フォッシル)した珊瑚(コーラル)です。世界各地でかつて海だった土地で様々な珊瑚の化石が発掘されます。長い時間をかけた古い化石は鉱物と変わらぬ古い記憶を内包していて、原始地球の強いエネルギーを持つと考えられています。
アメリカのオハイオ州では床板サンゴ類と呼ばれる蜂の巣状の白やグレーに石灰化した珍しいサンゴの化石が発掘されます。珊瑚のカルシウムが方解石となって、中にはキラキラと美しくドゥルージー化したものも。パイプ状の中にコロニーのような内壁を持ち、カットの方向で現れ方がまったく違うためまるで別の化石のようです。床板サンゴ類はおよそ4億3千万年前に生息したいまは絶滅した珊瑚類。古生代の生物でシルル紀からデボン紀の浅い海の生き物でした。
ハイクオリティのものはインド産のフォッシルシェル(スパイラライト)のようにカルシウムがドゥルージー化しているジュエリー質の化石になります。
まるでマンションの内側を覗くような壮観なコロニーの眺め。蜂の巣状の構造を持つコーラルですが、蜂の巣も蜂にとってのマンションみたいなもの。このような集落のような構造がコーラルにはあるのですね。ホワイトグレーに石灰化しているため、脊髄など骨の標本のようにも見える不思議。骨は長い地中の風化にも負けず土と同化し残る生物の最後の砦、記憶なのかもしれません。
アメリカのオハイオ州は五大湖の南にあるアメリカ東部の州。広大な五大湖に隣接する州なので太古の昔は海だった地域なのでしょう。アメリカ大陸はとても広大なため、鉱物も化石も珍しいものが多く発掘されます。鉱物学的な興味が尽きない土地です。