シュードマラカイト
擬孔雀石という名前が付いてますが、孔雀石の一種で炭酸が銅と結びついたマラカイト
対しリン酸が銅と結びついたのがシュードマラカイト
こちらの解説が分かりやすいです。
反応の違いだけで擬(偽)と名付けられるのはもったいないです。
マラカイトのように丸い結晶を割るとサークル状の結晶が現れます。
リベテナイト(燐銅鉱)はサイドの明るいグリーンでしょうか。
こちらは本当にフォトジェニックな石で、上と下には球状の結晶が
横からは洞窟のようなホール、反対側は白い母岩とどの角度からも違う表情が見えて飽き足らないです。
深い翠色の結晶はエメラルドのような気品があります。
マラカイトよりも少し青味が入っていて、Blue Pseudomalachiteとして入荷しました。
まるでサヤエンドウのようなビジュアルです^^
豆部分はキラキラとラメが入ったように光ります。
Pseudomalachite & Libethenite(擬孔雀石、燐銅鉱)
37x23x22mm
14.2g
Alandroal, Vila Vicosa, PORTUGAL
孔雀の羽根にその模様が似ていることから和名で「孔雀石」と呼ばれるマラカイト。ルースのデザインも強烈ですが、鉱物はもっと毒々しく、ブドウの房のような塊の結晶や大輪の弧を描くような結晶が見られます。鮮やかな色彩を持つため顔料(岩絵具)に古くから利用されています。水や汗に弱いため、水浄化は適しません。
古代エジプトではクレオパトラがマラカイトの粉末をアイシャドーに使っていたとか。クレオパトラのあの濃いアイシャドーはマラカイトのグリーンだったのですね。化粧の意味だけでなく、目の周りにマラカイトを付けることで洞察力を養うという意味もあったそうです。
天眼石のようなぐるぐるとした眼のような模様を持つマラカイトは同じく魔除け効果があるとされる石で、持ち主のマイナスエネルギーを吸収する力が強く、それによって魔除け効果を果たすのでしょう。「毒を持って毒を制す」を地で行く石なのだと思います。
マラカイトの深い緑色は原生林の森の緑のように暗さを伴ったディープグリーン。ただきれいな緑色というわけでなく、どこか一筋縄では行かないような、原始林の緑のように霊性を伴った色味のような気がします。深い森の奥や深い海の底には得体の知れない何かを感じるように、濃い緑色や青色には私たちの意識の深淵にアクセスする、導く何かがあるように思います。
J・ダウ女史はマラカイトを「無人島に持っていく石」に挙げています。霊的にも肉体的にも痛みを引き受ける癒しの石であり、ヒーリングによって生まれ変わる欲求に呼応するとも言っています。環境の変化が多いこの季節に相応しい石かもしれません。
こちらの産地はポルトガル。スペインとの国境沿いにある地域です。