レッドヘマタイトのファントム・クォーツの原石です。
ナミビアでこのような原石が採れました。
こちらはシルバーような輝きを持つクォーツで、同じインクルでも水晶のカラーが違うのが面白いです。
大きなポイントに小さなポイントが二つくっついたカテドラル
やはりこちらも反対側にセルフフィールドのような成長が始まっており、両剣のダブルポイントになろうとしていたのかもしれません。
上から見ると全体的に六角形のようになっていて、一つの水晶ポイントのようにまとまりがよいです。
ファントムもきれいに見えます。
クォーツの柱面もエレスチャル(骸骨水晶)のような趣もあり、とても面白いポイントだと思います。
一目惚れして今回ロットで仕入れました。
くっきりとした赤いファントムも魅力ですが、スモーキークォーツともシトリンとも違うシルキーな輝きが大変魅力的です。
Hematite in Quartz(赤鉄鉱入り水晶)
25x14x13mm
7.1g
ナミビア産
ヘマタイトは最も重要な鉄鉱石と言われ、不透明で金属光沢を持ち、黒やシルバー、赤褐色、赤色など色も様々です。水晶内部のコロイド状では赤くなり、外部にあると黒くなり、鉄のように黒光りします。結晶面が明らかで光輝くものはSpecurarite(鏡鉄鉱)とも呼ばれます。
ヘマタイトの"hema"は、ギリシャ語で血を意味します。紀元前のアッシリアでは宝石として用いられた時代があります。火星に関する象意があり、血液に関する治療に用いられた歴史があります。
赤は血液も表しますが、まるで血液のように赤いインクルージョンを見ていると、血行や心臓に働きかけるような気になります。
ナミビアからとても興味深い赤いインクルージョンのクォーツのお届け。レッドファントムもチャーミングなのですが、ダブルターミネーションだったり、カテドラルだったり、クォーツの成長力が旺盛とでもいいましょうか。小さいのにとてもパワフルなのです。大胆に入ったキーや成長線、レコードキーパーのサインが見えるものがあり、メッセージ性に溢れたクォーツです。
追加の考察をブログに書いております。