透明度の高い良質な水晶が採れるヒマラヤ産の水晶
こちらはクローライトとアクチノライト入りのクリアな水晶クラスターです。
湧き水のようにクリアでフレッシュなヒマラヤ水晶にクローライトだけでなく、ニードルも入ったクラスター
掘り出し物です。
水晶の透明度がとても高いため、ポイント内部のニードルもくっきり
虹も見えます。
また、ファセットも大きな七面があったり、平たいタビーだったり、個性的です。
ニードルのインクルージョンのせいなのかわからないですが、とても硬質な印象です。
こちらも渦巻のボルテックス状のクラスター。
やはり土地のパワーの強さを物語っています。
標本サイズのミニ水晶ですが、ヒマラヤ水晶は小さいものに透明度が高いものが多い気がします。
宝石のような輝きと水のような潤い、森のような緑に心癒されます。
追記:
ルチルではなくアンフィボール(アクチノライト)とも言われています。角閃石ということです。
Chlorite in Quartz, Garden Quartz Cluster(庭園水晶、緑泥石、角閃石)
43x33x23mm
26.4g
Ganesh himal, Nepal
ガーデンクォーツは主にクロライト(緑泥石)を含むクォーツ(水晶)です。ルチルやレムリアンシードなど個性的なクォーツを産出するブラジルやタイやミャンマーでも良質なガーデンクォーツが産出されています。クリアで良質な水晶が採れる聖地ヒマラヤでもガーデンクォーツが産出します。
霊的パワーと強め、ヒーリング能力を高めると言われています。ルチルと同様、インクルージョンが多いほど価値が高くなります。
インド亜大陸がユーラシア大陸にドッキングして生まれたヒマラヤ山脈。その激しい造山活動によって生まれたのがヒマラヤ水晶です。地中の亀裂(ベイン)に染み込んだ石英から生まれる水晶は、小さなポケットが多く、一度にたくさん採れません。ヒマラヤ水晶は様々な形をした個性的な水晶が多いのですが、違うベインからは異なる形の水晶が発掘されるためだとか。そのため、バラエティに富んでいてユニークな形が多いのでしょう。
透明度の高い水晶だけでなく、クローライトを含んだガーデンクォーツや酸化鉄を含んだピンククォーツも発掘されています。ボルテックス(渦)を巻いているクラスターなど珍しいクラスターもあります。
産地のガネーシュヒマールは、近郊の産地も含み、透明なクォーツはネパールのTipling、クローライトが入ったものはLapaなどネパール産で、ピンククォーツはインドのパールヴァティ渓谷のマニラカンやマニハール産だそうです。
原産地のマニハールは同じくヒマラヤ水晶の産地でもあるパルバティ渓谷の南、ガラサ渓谷のマニハール村のことだそうです。この地域はヒンズー教やシーク教の聖地があるマニカランがあるヒマラヤ山脈の南に位置し、聖地でもあり温泉地でもあるマニカランはヒマラヤ水晶の産地でもあります。聖地がある場所というのは土地のエネルギーが高い場所で良質な水晶が採れるのも納得です。
同じクリアな水晶でもブラジル産と比べてどこか陰の気が強く感じるヒマラヤ水晶。この地域の石は湿気や陰の気が強く、カラっと晴れたようなクリアさではなく、水分たっぷりの潤いのあるクリアさ。ヒマラヤ水晶は冷えた水のように鋭利さもありますが、インクルージョンたっぷりなガーデンクォーツは少し緩和されるので、ヒマラヤ水晶のイニシエーションにちょうどいい気がします。
この地域の真北のカシミール地方は印パ戦争の舞台でもあるエリア。争いが耐えない地域です。古代核戦争があったとも言われる地域でこの地域には人類の記憶の底にある痛みのようなものを感じます。強い磁場に古くから多くの人が引き寄せられるのか、鉱物資源も豊富なこのエリアはインド大陸がドッキングした場所でもあります。ヒマラヤ水晶はその鋭利な輝きと透明感で私たちの深層意識の底に直接光を投げかけるような、問を突き付けるような所があるのかもしれません。