ヘデンバーガイト・イン・クォーツと同じ産地
内モンゴル産のカルサイト干渉のクォーツです。
白いカルサイトと思われる成分は、当店の判断になります。
内モンゴルの不思議なクォーツはカルサイトの干渉で形成されたものが多いです。
また、ヘデンバーガイト・イン・クォーツやこちらのようにグレーの水晶が多いですね。
それが色味によってグリーンクォーツになったりします。
グレーの色がヘデンバーガイトによるものなのかはわかりませんが。
クラスターですが、まるでファミリーのように大小ポイントに子クラスターが集まって、五人家族のようです。
底面は研磨されているので直立します。
白いチラチラとした雪のようなカルサイトが眩しく、やさしい雰囲気のあるクォーツです。
内モンゴル産のクォーツは鉱物的にも面白いのですが、きれいなものは限られています。
厳選したのをご紹介しております。
Quartz Crystal, Calcite(カルサイト付き水晶)
61x42x62mm
188g
Inner Mongolia, China
(中華人民共和国内モンゴル自治区)
セプタークォーツは、マスタークリスタルとも言われ、高次元へのアクセスを促すと言われています。Scepterは王や僧侶の持つ杖の王笏に由来し、Scepterという言葉自体が王権や王位を意味します。王笏の形に似たセプタークォーツ。王笏が常に天を向き、天高く掲げられるイメージから、高次元との繋がりが連想させられるのでしょう。セプターはジェネレーターが多いことからも、エネルギーの高さ、安定感がわかります。
ベータクォーツ(β石英)は、六方晶系の高温型石英で、1気圧、573℃で三方晶系の低温型石英から変化します。柱面を持たない上下ファセットのみのそろばん型の水晶で、セプタークォーツ同様きれいなジェネレーターがほとんどです。
内モンゴルで多く発掘されますが、アフリカやインド、ブラジルでも発見されています。セプタークォーツやベータクォーツにアメジストが多いことを考えると、内モンゴル産がいかに個性的で独自の形成過程を持っているかわかると思います。
同産地のヘデンバーガイト・イン・クォーツもセプター/ベータクォーツの一種だと思います。
去年の秋から内モンゴル産のクォーツを集めており、集めながらシリウスのエネルギーが降り注がれているのを感じました。ちょうどコロナの感染が始まった時期と一緒で、何だかなあと思います。この石のことを調べる中で出て来たSirius Soul Quartzというヒントは、この産地についてだけでなく、シリウスと地球の成り立ちに関してとても多くのインスピレーションを与えてくれました。
内モンゴルといえば中国国内の自治区なので、あまり目立った情報はないのですが、内モンゴル自治区の形が日本列島とよく似ていることをご存じですか?この地の一連の水晶を集めて見えて来たのは、内モンゴルの赤峰市の鉱山地帯は、ヘデンバーガイトの鉱床があるのではないか?という直感です。
ヘデンバーガイトはまたの名を灰鉄輝石といい、鉄成分を含み、翡翠と同じ輝石グループなのです。なので、クォーツに入ると翡翠のような緑色になり、外に出ると鉄分の塊が付着しているものが多く見られます。ヘデンバーガイト・イン・クォーツは、「水晶化した翡翠」とも呼べる荘厳さがあり、この産地の水晶に薄っすらとしたカーキ色のグリーンクォーツが多いのも、ヘデンバーガイトの影響があるのではないかと思われます。
また中国大陸のこのエリアまで、パンゲア大陸の時代に海だった所だと思われます。中国内陸部までアンモナイトの化石が発見されており、中国南部の平野部にまるで削られたように高低差の山々があるのは、海水の侵入による影響かと思います。海水が侵入したエリアは貝の死骸によるカルサイトを蓄積しますので、カルサイトの影響が残る鉱物が生成されたのかなと思います。
中国大陸の内奥で最初に海水が引き始めた内モンゴルエリアが、一番古い海の記憶を残している可能性もあります。アメリカ大陸の内陸部のユタ州が古生物の化石が豊富なのと同じです。